Aug, 2023

August, 2023

Guatemala

Antonio Medina

名産地アンティグアの数ある農園の中でも人気が高いラ・コリーナ農園のコーヒーです。

About Producer

グアテマラで300件の小規模生産者と関わるスペシャルティコーヒーのエクスポーターPrimavera Coffee。アメリカとオランダにもオフィスを構え、インポーターとしても機能している。2014年、23歳のときにPrimavera Coffeeを創業したのが、無邪気に笑う少女のような雰囲気を持つNadineだ。起業家の血を受け継ぐ彼女は、業界の牽引役にもなっている。 生産者の物語りを読む >

Curated by
Nadine Rasch

ナディーン・ラッシュ

Primavera Coffee

プリマヴェーラコーヒー

生産者/農園

Antonio Medina

(アントニオ・メディナ)

La Colina

(ラ・コリーナ)

生産地/国

Guatemala

(グアテマラ)

標高

1,700m

品種

Bourbon, Caturra

精製

Washed

収穫時期

2023/11

コーヒーが生産地から日本に届くまで

TYPICAはすべてのロットにおいてサプライチェーンと価格の内訳を開示します。透明性を確保することで、 生産者をはじめコーヒーに関わる人々の収益性を健全に保ち、コーヒーのサステナビリティを高めます。

生産者 1,120円

輸出前諸経費 91円

輸送費 30円

輸入消費税 98円

TYPICA手数料 402円

消費税 41円

*単位は生豆1kgあたり/円です

BERTH COFFEE Haru(東京)
【100g焙煎担当】アントニオさんは私が1番最初に訪れたスペシャリティコーヒーの農家さんです。 インターネット上で何度も見ていたコーヒーの木、コーヒーチェリーが目の前にあること。ただただ高い山の上から自分にできることはなんだろうと考えていたこと。現地ではいろんなものに心動かされ、そして同時に自分たちのコーヒービジネスのあり方を考えさせられました。 今回のグアテマラ訪問で特に印象を深かったのは、グアテマラのコーヒー産業において電力は自然発電でまかなえていること、精製過程においてゴミを出さないように努力していること。 精製過程で生まれるパーチメントは捨ててしまえばただのゴミですが、燃料としてローカルマーケットで販売していたり、コーヒーチェリーの水分率を下げるための乾燥機のための燃料としてウォッシングステーションで使われていました。 環境や働く人たちと真剣に向き合っているアントニオの豆はとてもクリーンで甘味があり優しい味わいです。 今回のカツーラ、ブルボン種もとてもクラシカルな品種で私のお気に入りの2種です。 上品な甘さと花のようなフレーバー、果実味のある酸味。バランスが体に染み入るような味わいをぜひお楽しみください。 また、彼が手掛けているゲイシャ種が2023年のCOE3位に選ばれて、私たちはとても嬉しく思っています。 また来年も彼らに会えるのをとても楽しみにしております。
THE COFFEESHOP ROAST WORKS(東京)
【250〜1,000g焙煎担当】今回焙煎させていただいたこのコーヒーは、今年3月に訪問したAntonio Medina氏が運営するLa Colina農園のBourbon、Caturra種のロット。Antiguaの標高1,700mに位置するLa Colinaへ、荒れた山道をピックアップトラックの荷台に揺られながら向かっていったことが、昨日のことのように思い出されます。 Antonioに農園を案内してもらったあと、奥様に手作りの料理を振る舞ってもらったのですが、今回のオリジントリップの中でも一番美味しいランチでした。ランチの途中、Washedを中心に精製を行っているAntonioに、「Anaerobicなどに興味はないのか」と尋ねたところ、PremaveraのNadineと顔を見合わせてから「興味ないね。私たちのWashedを飲んでくれればわかるよ!」と言っていたのが印象的でした。 実際に到着したコーヒーを焙煎してカップをとると、Antonioの言葉の意味がありありとわかるような、素晴らしい品質のコーヒーでした。チョコレートのような甘さ、オレンジのようなフルーティさを中心に、やや冷めてくるにつれて胡桃や和三盆のようなじんわりとした甘さを感じます。突出した派手なフレーバーこそないものの、滋味深く”うま味”を感じるような液体で、いつまでも飲み飽きることのないコーヒーに仕上がっていると思います。 このグアテマラ・Antiguaらしいバランスよく品の良いWashedは、その土地の特性にあった品種、生産処理、その全てにおいてプロフェッショナルな仕事がなされているからこそ実現するのだと思います。そうして繋がったリレーを損なうことのないよう、丁寧に焙煎させてもらったつもりです。 Antiguaの高地の爽やかな風をイメージしながら、お楽しみいただけると嬉しいです。
FIVE COFFEE STAND & ROASTERY(東京)
【ドリップバッグ担当】今回グァテマラ・アンティグア ラコリーナ農園のドリップバックの焙煎を担当しました、FIVECOFFEE STAND&ROATERYの梅澤です。 今回焙煎したラコリーナ農園は今年3月のTYPICA Labにて訪れた農園になります。 現地でラコリーナ農園を訪れる前日はコモディティコーヒーを生産する大規模農園を訪れました。 理由としては大規模農園を見ておいたほうが、スペシャルティコーヒーを生産する小規模農園との 比較がしやすいだろうというPRIMAVERA COFFEEのクリス氏の考えからでした。 その大規模農園にはメンバー全員が1台の大型バスで訪問することができました。 一方、スペシャルティコーヒーを生産するラコリーナ農園には小型のワンボックスカーで移動し、 さらに途中から4輪駆動のピックアップトラックに乗り換え、悪路を30分以上走って、 ようやくたどり着いた、そんな場所でした。 そこからコーヒーの栽培されているエリアに行くためには山道を15分程度歩かなければいけません でした。 そこから見る風景は標高の低いコモディティコーヒーを作る大規模農園とはまったく違う 景色でした。 農園主のアントニオさんの家族はこの農園に住んでいるとのことでしたが、とても厳しい条件の中 苦労しながらも、コーヒー生産を愛しているという印象を受けました。 お昼にはアントニオさんの奥様の手料理で牛肉を煮込んだスープにじゃがいも、かぼちゃ、コーン、 アボカド、ごはんなどを入れたグアテマラの家庭料理をふるまっていただきました。 いっしょに、小さめのトルティーヤにヤギのミルクで作られたカッテージチーズのようなチーズを添えて いただきました。 この料理が前日食べたレストランの同じメニューよりも格段においしかったことを覚えています。 ラコリーナ農園は、様々な施設を見学したり、念願の収穫体験をさせてもらったり、 コーヒーを販売する人間としては一度は体験したい、そんなことを経験させていただいた、 大変お世話になった農園です。 そんなアントニオさんたちへの恩返しも含め、このミルクチョコレートのような後味が持続し、 アプリコットのような柔らかな酸味を感じる素晴らしいコーヒーを楽しんでいただけるよう 心を込めて焙煎いたしました。アントニオさんの素晴らしいコーヒーを楽しんでいただけまし たら幸いです。

TYPICA Clubでは、生産者にメッセージを送ることで直接コミュニケーションをとることができます。 コーヒーの感想や「美味しかった!」の一言を、是非伝えてあげてください。

グアテラマラのウォッシュドはあまり飲んだことがなかったのですが、クリーミーな口当たりに引き込まれました。少額ではありますが、助けになりましたら幸いです。

2023年09月09日

甘味とバランスを感じられる本当に素晴らしいカップでした。グァテマラのコーヒーはバランスが良いとよく聞きますが、今回もそれを感じました。今後、男女問わずすべての生産者の皆さまの発展と幸福を心より祈っています。

2023年09月17日

すごくバランスのとれたコーヒーで、毎日飲みたいくらい好きになりました!来年度も楽しみにしています

2023年12月15日

Support their Project

チップを送って、プロジェクトを支援しよう。
「性別」を超えて育む業界の未来。女性生産者の自立を目指して!

【女性生産者の自立を後押しするプロジェクト】


◆ 現状
私がこのビジネスを始めた頃、目の当たりにしたのは、「農業の世界では明らかに女性の地位が低い」という現状です。コーヒー生産に関わっている女性の多くは知識が乏しく、男性のもとで研修を受けることを非常に恐れています。


◆ 解決策
女性たちが農業に関する知識や技術を得て活躍の場を広げられるように、機材面でのサポートや農法・販売方法を学ぶワークショップ等の機会を提供しています。社会的な自立をサポートすべく、私たちが所有する鶏小屋で鶏たちが産んだ卵を女性たちが販売して収入源にしたり、家族の栄養源にしたりできるプログラムもあります。経済的にも精神的にも、コーヒー生産の仕事にゆとりをもって取り組める環境を作りたいと考えています。


◆ ビジョン
自分たちにもコーヒーにも明るい未来があることを、関わる全ての女性生産者に知ってほしいです。そのきっかけを提供し、エンパワーメントし続けることで、彼女たちには力強く前向きに生きていってほしいと願っています。

女性生産者応援プロジェクト

現在のチップ総額

1,300JPY

目標金額300,000JPY

サポーター
3

はじめまして、グアテマラのコーヒー輸出会社・Primavera Coffee代表のNadine(ナディーン)です。国内でポテンシャルが高いコーヒー生産地として知られるアンティグアやウェウェテナンゴの小規模生産者を中心に関係性を築き、世界各国のロースターに美味しいコーヒーを届けています。

業界全体に残る「不平等」

グアテマラに限らずコーヒー業界全体における一つの大きな課題が、ジェンダーの不平等です。一般的に、土地の所有権や教育へのアクセスという点で女性は不利な状況に置かれています。苗木の世話や収穫、精製まで、高品質なコーヒーを作るには欠かせない作業の大部分を担っているにも関わらず、その努力が見過ごされてしまっているのです。

私たちが提携する小規模生産者のコミュニティでは、多くの男性が出稼ぎのために米国へ移住しているため、女性が大多数を占めています。つまり女性が活躍できるかどうかがカギを握るそのコミュニティでは、「女性活躍」は真っ先に向き合わなければならない課題だったのです。

私が女性だからかもしれませんが、女性同士のつながりには真の共同体意識が育まれているように感じています。コミュニティ内の皆が知り合いで、お互いに支え合いたいと思っている。そんな彼女たちの力になりたいという思いから、Primaveraでは継続的にコーヒーを購入しています。

安心してコーヒー生産に取り組める環境作り

彼女たちにまず必要なのは、よりよいコーヒーを生産できる環境を提供すること。皆さんからいただいたチップは、そのための機材購入費用や、農法、販売方法について学ぶワークショップ等の運営費にあてる予定です。

もし想定以上のチップをいただければ、コミュニティ内に鶏小屋を建て、自分たちで鶏を保有できるようにしたいとも考えています。そこで得られる卵を売って収入源にすることもできるし、家庭の食卓に出して貴重な栄養源にすることもできる。

コーヒーとは直接関係がないかもしれませんが、女性生産者たちの心にゆとりが生まれ、より腰を据えてコーヒーづくりの仕事向き合うことができるのです。いずれにしても集まった金額に応じて、最適なプロジェクトを推進する予定です。

以前、別の地域の女性生産者をサポートするプロジェクトを行ったことがありますが、「女性の経済的自立」と「コーヒーの品質向上」は車の両輪です。彼女たちは誰も見向きもしない地域で、互いに助け合って生きていました。もしこのプロジェクトがなければ「私たちのコーヒーを欲しい人なんていない」と悲観し、やがては希望を失っていたでしょう。自分が必要とされている実感ほど、人の心を前向きにするものはないと思います。

生産者たちと心で繋がる

皆さんがTYPICA Clubを通して贈ってくださったチップと同じ額を、Primaveraからも支援金として出資します。これは我々が大切にしているコミットメント“Auto-Sustainability=オート・サステナビリティ”という考え方に基づいています。

TYPICA ClubやPrimaveraといった外部からの支援は、自転車でいうところの補助輪です。プロジェクトが走り出したタイミングで一時的にサポートすることで、彼女たちがいずれは自走していけるようにしたいのです。その過程ではコミュニティのメンバーどうしが支え合いながら高め合うことで、チームとしての結束が強くなることを願っています。

チップをくださった皆さんにも楽しんでいただけるように、このプロジェクトを進めるコミュニティの女性生産者のもとを訪れ、コーヒーの生産工程を体験するツアーを企画しています。、快活で前向きな彼女たちの生き様にぜひ触れてみてください。

訪問時には、彼女たちが作るグアテマラの郷土料理も味わっていただけます。TYPICA Labで私たちの農園を訪れたロースターさんからも、「レストランで食べた料理よりも美味しい!」と大好評でした。グアテマラの地で皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!

SHARE ON TWITTER SHARE ON FACEBOOK