Sep, 2023

September, 2023

El Salvador

Jose Alfredo Recinos

エルサルバドルで発見されたパカス種のハニープロセス。香ばしいナッツのような風味と精製方法由来の優しい甘さをお楽しみ下さい。

About Producer

エルサルバドルのサンタナ近郊にあるドライミルCafenor。市場価格に左右されないスペシャルティコーヒーに特化したミルであり、生産者の努力の結晶を直接ロースターに届け、クオリティに対して正当な対価を支払う。その事業モデルを通してコミュニティづくりを進めてきたAlejandroには、「自分だけが裕福になることはありえないし、自分だけでは裕福になりようがない」という思いがある。 生産者の物語りを読む >

Curated by
Alejandro Valiente C.

アレハンドロ・ヴァリアンテ

Cafenor

カフェノル

生産者/農園

Jose Alfredo Recinos

(ホセ・アルフレド・レシノス)

San Andres

(サン・アンドレス)

生産地/国

El Salvador

(エルサルバドル)

標高

1,700m

品種

Pacas

(パカス)

精製

Honey

(ハニー)

収穫時期

2023/01

コーヒーが生産地から日本に届くまで

TYPICAはすべてのロットにおいてサプライチェーンと価格の内訳を開示します。透明性を確保することで、 生産者をはじめコーヒーに関わる人々の収益性を健全に保ち、コーヒーのサステナビリティを高めます。

生産者 1,009円

輸出前諸経費 188円

輸送費 58円

輸入消費税 106円

TYPICA手数料 440円

消費税 46円

*単位は生豆1kgあたり/円です

OBROS COFFEE(福島)
今回お届けするコーヒーはcafenor社のアレハンドロさんからご紹介を頂いたコーヒーです。 私は2023年の3月にエルサルバドルへ訪れアレハンドロさんのアテンドのもと農園やラボの見学をさせていただきました。 そこでたくさんの学びがありましたがその中でも印象的だったのは、 「高品質であるのは当然のこと。その上で環境や雇用への配慮が必要である」 と考え行動に移されているアレハンドロさんの熱意です。 アレハンドロさんは太陽光エネルギーを取り入れ、その上で限りなく木を伐採しないなど カーボンニュートラルを実現する為に様々な取り組みをされていました。 機械でまかなえる作業をあえて人力で行うことで雇用を生み出すことにも力を入れています。 こうした思いで作られたコーヒーを一足先に飲んでいる私はとても穏やかな気持ちになっています。 このコーヒーで皆さんと穏やかなコーヒータイムを共有できる事がとても嬉しいです。 味わいは甘さと酸味のバランスが取れ、柔らかい口当たりでとても飲みやすい印象です。 例えるならばアプリコットジャムや紅茶のような爽やかさを感じます。 素敵なコーヒータイムをお過ごしください!
Life Size Cribe(東京)
アップルパイやアップルコンポートを思わせるふっくらとした甘い果実感と香ばしさ、クリーンなブラックティーのコクと長い余韻が落ち着いた大人のテイスト。 秋口になり美味しい料理や菓子に出会います。 そんな美味しい食事とのマリアージュを考え中煎りにて仕上げています。 もちろん、コーヒーだけでも落ち着いた上品なテイストを十分に感じていただけます。 深くソファに腰を下ろしてお楽しみ下さい。
FINETIME COFFEE ROASTERS(東京)
今回のコーヒーは、エルサルバドル、パカスのハニー製法になります。エルサルバドルといえば近年非常に評価の高いパカマラが有名ですが、パカマラは、このパカスとマラゴジッペを人工的に交配させたものです。パカスも非常に甘くてフルーティーなフレーバーが特徴なので、グレープ、ベリーの酸味の中にチョコレートの甘さが長く続く、飽きのこない味に仕上げました。

TYPICA Clubでは、生産者にメッセージを送ることで直接コミュニケーションをとることができます。 コーヒーの感想や「美味しかった!」の一言を、是非伝えてあげてください。

Thank you for the opportunity to find this coffee. I wish you good health and healthy growth of your coffee beans.

2023年10月05日

Deeply impressed by the rich flavor of your coffee! I will always support your vision on the carbon negative production.

2023年11月29日

明るく濃厚なコーヒーで、毎日2杯以上は飲み続けたいくらいお気に入りの一杯でした!カーボンネガティブを実現しようと努力する生産者さん。このコーヒーを未来ずっと楽しめるよう応援し続けます

2023年12月15日

Support their Project

チップを送って、プロジェクトを支援しよう。
革新的かつ伝統的に。“平和的な革命”でサステナブルな未来をつくる

【気候変動を乗り切るために、環境に優しい生産活動を実現する】


◆ 現状
除草剤の不使用と病害虫防除のための農薬を使用しないことに生産者全員と合意しています。さらに、精製で発生する廃棄物の処理技術の変更にも同意をいただいています。これらは新たな挑戦をもたらします。だからこそ私たちはサステナブルなプロジェクトを開発しているのです。


◆ 解決策
プロジェクトは廃棄物を原料に変えることを柱にしていて、バイオガスやバイオ肥料の製造を目指しています。害虫対策に資する生物を生産する実験室も作る予定です。私たちの友人であるTYPICAとは約束をしています。品質、透明性、環境におけるサステナビリティを最高基準まで高め、次の収穫量を30〜40%増やすということです。


◆ ビジョン
Café Norとして出発した時から、私たちは一貫してカーボンネガティブを目指してきました。そのために必要なのが、時に革新的で、時に伝統的な方法です。前者では「再生可能エネルギーの導入」が、後者では「土壌への有機物の投入」などが挙げられます。アプローチは正反対ですが、サステナブルな世界を実現するというゴールは同じです。

有機栽培推進プロジェクト

現在のチップ総額

0JPY

目標金額300,000JPY

サポーター
3

はじめまして。Café Nor代表のアレハンドロです。4代目のコーヒー生産者でもあります。私たちはカーボンネガティブを実現するために、再生可能エネルギーの導入やバイオ肥料の製造などに取り組んでいます。気候変動問題の最前線にいる農家のひとりとして、50年先、100年先の未来に向けてできることを探し続けています。

人間は大切なことを忘れてしまった

農業の鍵を握るのが、良質な土壌づくり。そのためには有機物の存在が欠かせません。有機物が土の中にあることで、それをエサとする微生物の生命活動が活発化し、その過程で土壌に放出された窒素、リン、カリウムなどが植物の養分になるのです。

しかし、土の中から有機物が失われると、植物は肥料の30〜40%しか養分を取り込めなくなります。人間にたとえると一日一食でフルマラソンに出場するようなもの。その栄養不足を補うために、より多くの化学肥料を投入しなければならなくなる。結果として、コストが嵩み、大気中に放出される温室効果ガスも増えるという悪循環に陥ります。

農業の悪しき習慣とでも言いましょうか。ここ数十年、収穫量を増やすことや換金性の高い作物の栽培に集中しすぎるなど、経済合理性や効率性を追い求めてきた私たちは、多くのものを犠牲にしてきました。除草剤の使用や過度な排水により、土壌から有機物が失われ、土がやせてしまったために毎年の生産量にばらつきが出るようになりました。

目先の利益を追った結果、人間は大切なことを忘れてしまったのだと思います。有機物を土に混ぜる伝統的な農業技術はそのひとつです。

まずは有機物を土中に復活させることから始めなければなりません。先祖代々受け継がれてきた農業技術の価値を見直すことが求められています。昔の人は素晴らしい知恵を持っていたのです。

気候変動を乗り切るために

当初より「カーボンネガティブ」を志向していた私たちは、電力を100%自家調達できるソーラーパネルを設置した精製所をつくりました。場所を山の中にしたのは、農園から持ち運びする距離を縮めて、輸送時のCO2排出量を削減するためです。

農薬の使用量の削減や、コーヒーノキによりよい生育環境をつくるシェードツリーの植樹にも取り組んでいます。CO2を吸収するシェードツリーは気候変動対策としても効果を発揮します。

Café Norのコンセプトは「革新的かつ伝統的であること」。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、サステナブルな仕組みを確立するには、革新的なやり方が適している場合もあれば、伝統的なやり方が適している場合もある。それぞれの場面でよりよい選択を続けていくことが大切なのです。

私たち農家は、気候変動問題の最前線に立っています。「コーヒーの2050年問題」として知られるように、アラビカ種の栽培に適した土地は2050年には半減すると予測されています。何かを変えなければ、何も変わりません。時代の変化に敏感になり、前衛的な取り組みを続けていかなければ、世代交代は困難になるでしょう。

私は1970年代、内戦に参加したことで、戦争は何も変えないと知りました。たくさんの人の暮らしに影響を及ぼしたにもかかわらず、です。カーボンネガティブを達成し、本当にいいコーヒーを作るために、私たちは「平和的な革命」を進めていきます。

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