Dec, 2023

December, 2023

Ethiopia

Bulega Lemi Washed Coffee Supply PLC

紅茶や桃のような甘さと風味を持つコーヒーです。前回お届けしたイルガチェフェ地区との違いをお楽しみ下さい。

About Producer

エチオピアで最も歴史が長いコーヒーの輸出業者の一つがMoplacoだ。創業は1971年。3代目のHeleannaは代表に就任後、生産から精製、小売までを一貫して担うビジネスモデルに変革した。コーヒーに情熱を燃やしながらも政治や経済に翻弄された父の姿を幼い頃から見て育った彼女には、ある種の諦観と運命を受け入れる強さがある。 生産者の物語りを読む >

Curated by
Heleanna Georgalis

エレアナ・ジョーガリス

Moplaco

モプラコ

生産者/農園

Bulega Lemi Washed Coffee Supply PLC

(ブレガレミ・ウォッシュドコーヒーサプライ)

Sidamo Nansebo G1 Washed

(シダモ・ナンセボ)

生産地/国

Ethiopia

(エチオピア)

標高

1,950-2,300m

品種

Heirloom

精製

Washed

収穫時期

2023/01

コーヒーが生産地から日本に届くまで

TYPICAはすべてのロットにおいてサプライチェーンと価格の内訳を開示します。透明性を確保することで、 生産者をはじめコーヒーに関わる人々の収益性を健全に保ち、コーヒーのサステナビリティを高めます。

生産者 1,596円

輸出前諸経費 403円

輸送費 185円

輸入消費税 163円

TYPICA手数料 693円

消費税 76円

*単位は生豆1kgあたり/円です

LATTEST(東京)
エクスポーター、モプラコ社の代表エレアナさん。同じ女性として情熱と愛情をもちパワフルにコーヒーと向き合う魅力に惹かれ、私たちは毎年エチオピアのお豆をエレアナさんから購入しています。今回セレクトされたお豆はブラックティーやレモンのすっきりした味わいと、さとうきびのような甘さの余韻があるコーヒーです。いつものコーヒータイムがちょっぴりスペシャルな時間になりますように。
KARIOMONS COFFEE ROASTER(長崎)
コーヒーに携わる者みんなにとっての、ひとつの聖地とも言えるエチオピア。今年の2月に初めて訪問した際、たくさんの生々しい話をモプラコ社のエレアナさんから聞きました。このままではこの土地のコーヒーが絶えかねないと。エチオピアがいつまでもコーヒーの聖地で在り続けることができるよう、このコーヒーを通じて美しいエチオピアの自然に想いを馳せてもらえたら嬉しいです。

TYPICA Clubでは、生産者にメッセージを送ることで直接コミュニケーションをとることができます。 コーヒーの感想や「美味しかった!」の一言を、是非伝えてあげてください。

素晴らしいコーヒーをありがとうございました。あなた方のコーヒーと、日本でのプレゼンテーションにとても感銘を受けました。わたしは気候変動に関わる仕事をしています。みなさんの暮らしや国がより豊かになるよう、自分の仕事も頑張りたいと思います。

2023年12月21日

本当に紅茶のようなコーヒーで、毎日飲みたくなる気分でした!1杯のコーヒーから、エチオピアを支えるひとつの産業を作り出そうとされるその姿勢に、とても感銘を受けました。小さくも継続的に応援していきたいです。来年もまた楽しみにしています!

2023年12月28日

Support their Project

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「稼ぐ力」で貧困から抜け出す! 教育で養う“自立力”

【教育&産業創出で、自立をサポートする】


◆ 現状
屋根、机、窓、ドア、黒板……。エチオピアの学校には何もありません。日本の人たちからしたら、これが学校だとは信じられないような光景だと思います。「◯◯と◯◯があればいい」という問題ではありません。すべてが必要なのです。そこには「基本的な教育の欠如」という根本的な問題が横たわっています。


◆ 解決策
たとえば、子どもたちに本や靴、制服を贈る方が簡単でわかりやすいかもしれません。でも、これまで幾度となく試みられてきたその方法では、アフリカは貧困から抜け出せない。重要なのは、知る、考えるというスキルを磨く機会を提供し、自立を促すこと。長期的な視点をもとに、「手に職をつけるための職業訓練や技術指導」、「知識にアクセスする機会」を提供することが有効だと考えています。


◆ ビジョン
人は衣食住や教育、医療など、必要最低限のニーズが満たされないと、長期的なビジョンを持てなくなります。未来を考える余裕がないのです。明日や明後日、食べ物が手に入るかどうかわからないのに、10年先のことを考えられるでしょうか? 3日先のことで精一杯でしょう。それを変えるのが教育です。私は、すべての人が未来を見据えられるような環境をつくりたいのです。

教育&産業育成プロジェクト

現在のチップ総額

0JPY

目標金額350,000JPY

サポーター
2

はじめまして。Moplaco社代表のエレアナです。コーヒーがどのように私たちの人生を豊かにしてくれるのかを語ることはとても簡単ですが、必要なのは、コーヒーが生産者の暮らしをどう変えられるのかを考えること。「勇気がなければこの世界では何もできない。これは、名誉に次いで大切な心の特質である」というプラトンの言葉を皆さんにもシェアしたいと思います。

教育が別の次元へと導いてくれる

私は毎日、ベッドに入るときに路上で寝ている人たちや物乞いをしている人たちのことを考えてしまいます。現状を打破しようとしない人たちや、16歳で結婚して7人の子どもを産み、貧困のスパイラルから抜け出せない女性たちの姿も浮かんできます。

エチオピアの首都・アディスアベバの冬は特に冷え込みます。この社会はどうして、路上生活者や物乞いを生み出してしまっているのだろう、と疑問を感じずにはいられません。外野から批判するのは簡単です。「彼らは怠け者だ」「ろくでなしだ」とたやすく考えてしまいます。

しかしそれは的外れです。彼らを批判する人たちは、彼らの現状には生活環境や背景が大きく関わっていることを忘れています。彼らはただ、(私も含めた)恵まれた人たちの誰もが当たり前に見てきたものを見る機会や、経験してきたものを経験する機会を得られなかっただけなのです。

「エチオピアの人々は非常に貪欲で、短期的な視点しか持ち合わせていない」という批判もあります。事実としては間違っていませんが、彼らには未来を考える余裕がないのです。明日のことしか考えられないのです。コーヒー生産者についても、1年先、5年先のコーヒーではなく、今日のコーヒーしか見ていません。

私たちが未来について考えられるのは、衣食住や教育、医療といった基本的なニーズが満たされているからです。基本的欲求すら満たされていない彼らに、将来を考えるように求めるのは無理があります。

そんな彼らを違う次元へと導き、生活水準を向上させる唯一の方法は、教育だと思います。私の周りにいるすべての人が未来を見据えられ、行動を変えられる環境をつくらなければならない。そんな私の情熱は、周りにいる人々が変わっていく様子を見たいという思いから生まれています。

お世辞でも何でもなく、私にとって日本人は模範的な存在です。日本には本当に素晴らしい教育システムがありますよね。清潔さを保つこと、礼儀正しくいることの大切さを教える文化が社会の隅々まで浸透している。そんな社会をエチオピアでも実現したいのです。

「与える」のではなく自立を促す

教育的な支援で一般的なのは、教科書や筆記用具、制服などを子どもたちに「与える」という方法です。それはそれでありがたいことですが、根本的な解決には至りません。パソコンを与えたとしても、使い方がわからなければ壊してしまうかもしれません。ハードとソフトは両輪で成り立つものなのです。

重要なのは、知る、考えるというスキルを磨く機会を提供し、自立を促すこと。長期的な視点をもとに、「手に職をつけるための職業訓練や技術指導」、「知識にアクセスする機会」を提供することが有効だと考えています。彼らに足りないものを補い、自立を促す視点が欠かせないのです。

貧しい人々が自立する手段として最適なのが農業です。エチオピアの人口の約85%は農業に暮らしを依存しているからです。農業が発展すれば、コミュニティやその周辺も徐々に発展していくでしょう。

私はかねてから、キノコ農園をつくりたいと考えています。シェカ地域はキノコの栽培に最適な条件が揃っているからです。「スーパーフード」としても知られるキノコは、生産方法を知っていれば莫大な収入をもたらします。キノコは学校内でも栽培することができるので、生徒の家庭はキノコで得た収入で自分たちの生活を変えられるのです。

ただし、それを広めるためには越えなければならないハードルがあります。まず私たちに知識や技術を提供してくれる専門家を見つける必要があります。キノコの酵母だって必要です。専門家がまだ見つかっていないので、プロジェクトを進めることができていません。

といっても、キノコの栽培は、あくまでも支援方法の一例です。エチオピアにもJICAがあるので、日本の学校から日本人の先生を連れてきて、子どもたちにさまざまなことをボランティアで教えられるかもしれません。

コーヒー生産者の暮らしを変えるために、あなたはどのように貢献したいですか? いいアイデアがあれば私に知らせてくれたらうれしいです。

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